BTT2016の日記

美容師ってなんだ。お前らそんなんでいいのか?

美容師に一言以上物申す!46

「また何かあれば宜しくお願いします」

お会計が終わり、扉までお客様をお見送りした際、よく聞く言葉「また何かあれば宜しくお願いします」その“何か”ってなに?といつも思うのだが、お前はどうだ?無意識か?「いらっしゃいませ」が無意識なように「また何かあれば宜しくお願いします」んんんっっっ。分析してみるぞ。美容師がいう“何か”は言葉の流れであって、ありがとうございました。の延長みたいなものだ。だからそういう意味や意図を組んでいっているわけではない。感覚的には「ありがとうございました。またどうぞお越しくださいませ」を丁寧過ぎるから砕けた言い方にしたらそうなった。だろう。これが美容師の言い分だ。では心理面ではどうだろう。“何か”は自信のない現れではないだろうか。クレームなんかないけど、クレームを起こすなら僕に言ってね。みたいな。今日は精一杯やったけど、1週間以内ならやり直しもするよ!みたいな。もし、自分に自信があるなら、
「今日は可愛くできたから次から指名してね」
「今日のスタイルはだいたい90日持つから、1ヶ月半後に来るとちょうどいいよ。私は月・火休みだからそれ以外で電話か、ネット予約してね」
じゃないか。何かあればって、クロージングとしては、お客様の記憶に残らんし、お客様に印象を与えることもできない。かといって自信がなくても言える言葉だってあるぞ。そういうのが店の仕組みとして大事なんじゃないか、っていう話だ。

美容師に一言以上物申す!45

「No.2次第だ!」

美容室に限らず、責任者ってのは“俺が全て”になりやすい。なぜなら責任感のないやつに任せて上手くいかなかったとき、ソイツはあっけらかんとするが、任せたほうは責任が重くのしかかる。売上を入金するために銀行に行かせたが、途中でなくした!なんて言われてもその責任は任せた人になる。もし1週間分の店の売上ならそれを全部、責任持てと言われたらどうだ?10人で客単価7,000円の店なら、1日の売上はだいたい30万くらいだろ。それが7日分だから210万だぞ!そんなの個人の責任で負担できるか?ほぼ無理だろ!そんなリスクがあるくらいなら任せるよりも自分で行くってなるよな。普通だ。これが締め作業も同じだ。任せることによって不正をされるかもしれない。他にも何か任せるということは常にリスクがある。カルテを持ち出されないだろうか。店の鍵を渡しても大丈夫だろうか。クレーム対応できるだろうか。サボっていないだろうか。そんなことを考えたらキリがないし、自分の休みがなくなる。だからな、どうしろかっていうと、さっさとNo.2を育てろ!No.2がマネージメントをし、責任者はマーケティングをする。それが役割分担だ。マネージメントは直訳すると「管理」だ。美容師達の管理、数字の管理、お金の管理、店の管理などだ。マーケティングとは戦略のことだ。次の出店の計画、新メニュー、キャンペーン、顧客分析、流行りの変化の分析、店の目的など、やることがたくさんある。それをマネージメントと一緒にやるのは大変だぞ。なぜならマネージメントは時間がかかるからだ。スタッフとじっくり話し合うのっていくらでも時間が過ぎる。そんなことをトップがやっていたら、店は成長せんぞ!リスクを承知で割りきれ!人を信じて任せられんヤツは器が小さい。小さいだけなら誰でも最初は同じだからいい、しかし少しずつ容量を自分で増やすんだ。じゃなきゃ、疲れんぞ。

美容師に一言以上物申す!44

「そのこだわりは自分を苦しめているぞ!」

美容師であっても美容室経営者であってもこだわりが必ずある。あって当然だし、なければダメだ。しかしな、そのこだわりが強いということで、視野が狭くなることがある。

「アシスタント~ジュニアスタイリスト」
まだ若い18~27歳までの同僚、同年代、同学年の美容師。同じような美容師がそばにいるとライバルに感じるよな。たった1年の差でもアイツには負けたくない!うん、たしかに大事だ。ハングリー精神が人を高みに連れていく。しかしだ、それと同時に美容師をこれから40年続けていくなかでたったの1年かそこらの差が気になるのか?もっといえば、今日の入客の振り分けがそんなに気になるのか?たしかにカットばかりで、ライバルがカット・パーマ・カラーばかりなら、その日の売上は大差を付けられるだろう。それが店の振り分け方によるものなら尚更だ。だが、1ヶ月を通してみたらどうだ?3ヶ月を通してならどうだ?そんなに入客の振り分けに差がないことがわかるだろう。だとしたらもっと違うところに体力、精神力を使ったほうが効率いいだろう

「技術者」
技術に自信がある、技術をもっと磨きたい、技術が好きだ!とてもいいことだ。しかしだ。そのマインドになることによって、まわりが迷惑になることがある。技術にこだわるあまり、時間がかかり過ぎていないか?技術にこだわるあまり、自分より練習してない美容師や自分より下手な美容師を見下していないか?技術にこだわるあまり、お客様の“人間性”を見ないで髪の毛だけを見ていないか?技術にこだわるあまり、、、。

「店長」
店長になると自分のことだけではなく、店全体を見ないといけなくなるな。そうするとだ。“俺の店”となりやすい。その心理に陥ってしまうと、一点しか見えなくなるので、俺中心になってしまう。俺の言うことが聞けないのか!俺のやっていることを真似しろ!俺がルールブックだ!俺がお前らの夢を叶えてやる!俺が上手くいったんだからおまえにだってできるはず!俺が、、、

「経営者」
店を出した美容室経営者ならどうなるか。俺が人生を賭けてだした店だ!なんとしても成功させてやる。そしてここで働く社員も大事にする!となるが、あまりにも神経質になりすぎて、美容師が少し汚しただけで「あーーーーー!!!!」って大袈裟に怒る。神経質になりすぎて口コミで1や2がでるとこの世の終わりかのようなテンションの落ち具合。それで店が潰れるわけじゃないのに。な~にやってんだ!って思う。お前が人生を賭けたのは箱ではなくて「美容室を通して夢を叶える」だろ。箱はしょせん箱なんだよ。それ以下でもそれ以上でもない、ただの箱なんだよ!だから箱は手段であって目的ではない、社員を雇った時点で自分の店だと思うな!みんなの店だと思うんだ。そうすると気が楽になる。

ということで、こだわりは良いことだが、まわりに迷惑をかけていることもある。それを知ったうえでお前がどうするかだ。 

美容師に一言以上物申す!43

「何のために美容師をするのか」

美容師も一人の人だ。人だから考える。考えて行動をするし、考えて行き着く答えがある。その自分で導きだした答えを
「検証したいんだ!分かってくれ!」
というのが、上下関係の下の意見だ。そうすると上は、
「自分で導きだした答えもいいが、それをしてきた結果、今のお前がいる。いつまでもそのレベルでいることはエゴを意味していることがわからんのか!?」
だ。でな、美容室も会社だ。会社だから社長がいる。社長も人間だから性格があり、社長の方針がある。例えば「売上」
売上をこだわる社長っているよな。その社長は、
「生産性を高めろ!店販を売れ!トリートメント比が低い、なんとかしろ!再来率が低いぞ!ちゃんと料金もらえ!」
ってな。でだ、元に戻るぞ。下はね、
「俺らってそんなことをするために美容師になったわけじゃねぇ~んだよ。なんで数字なんだよ!来ていただいたお客様を綺麗にした結果、それが売上になるんだろ!なんで数字から先に入るんだよ!」
ってなるわけだ。そうすると社長は
「そんなこと言うんだったら結果を見せてみろ!結果も出せないヤツに言う資格なんかねぇ!」
と、なるわなぁ。そうすると下は
「そうじゃねぇよ!結果を出すために頑張るけど、先に数字が来るから美容師が嫌になってんだ!」
じゃあ、社長はというと、
「そこまでいうなら、自分でやればいいんだよ。自分が社長になって自由にやれよ!できないんだろ。ここの会社にいる以上、ここの方針があるんだ!ここにいるなら従え!」
っていうよなぁ
堂々巡りとはこういうことだな。誰が悪いんだ?
組織に属しているということを理解できない雇われ美容師か?それとも、美容師の気持ちが分かってあげれない社長か?
まぁ、たしかにそうだよ。どっちともなんだよ。しかしだ。しかしだよ。マーケティングの視点だとそうではないんだ。もう何度も書いているから分かるよな。美容室とは
「美容師(社員)」
「美容室(会社)」
「お客様(顧客)」
の三つのバランスで成り立つ。ここの話のなかには、お客様が入ってないだろ。だから堂々巡りになるんだよ。
美容師の目線→お客様を大事にする
美容室の目線→お客様を大事にする
どっちも大事にしている。じゃあ何をもって大事にしている?という視点になると、
美容師の目線→目の前のお客様を綺麗にしたい
美容室の目線→たくさんの顧客から支持をされたい
この違いは、美容師は担当したお客様のことをいっているが、美容室は店に関わる全員のお客様のことをいっている。だから喧嘩になるんだ。じゃあ、どうすればいいかっつうと、
美容師は、予約をお断りしているお客様や、他の担当者のお客様、まだ来たことがないお客様や、半年不来のお客様のことを考える必要がある。
美容室は、それらのことを美容師に教える必要がある。
それがお互いの価値共有を深め、溝が減り、やりたい仕事が見つけられるようになる。つまり、やりたい仕事とは美容師に教えることを社長がちゃんとやっているかってことなんだ。わかるか?

美容師に一言以上物申す!42

「なんのためにチラシ配りをするんだ!」

いまだにチラシ配りをしている美容室があるが、よくやるよな。たしかに意味はあるぞ。やらないよりやったほうがいい。なんにもすることがないならするべきだ。“なんにもすることがないならな”→とりあえずこれ、皮肉だぞ。何にもすることなんかないはずないからな。何にもすることがないくらい頭の悪い美容室のことを指しているんだぞ。けっして褒め言葉じゃないからな。ではだ、チラシ配りに何を言いたいか。簡単だ。「目的を忘れているなら余計マイナスになるぞ!」だ。チラシ配りってな、やるとわかるんだが、大変なんだよ。ポスティングより大変なんだ。寒い日や暑い日もあるし、街を歩く人に邪魔者扱いされるし、そんなことをしているとな「俺、なんで美容師になったんだろう?」と疑問を抱くことになる。そうするとだな、本来街を歩く潜在顧客達に自店のこと知ってもらうためのチラシ配りだが、暗い表情になったり、無心(この場合は無表情)になったり、違うこと(今日の夜何を食べよっかなぁ)を考えながらやったり、するんだ。ということはだぞ。街を歩く人達がチラシをもらったときにだ。チラシに目をやって、ふ~ん、ここが配ってんだ。チラシ配りもしないといけないほど落ちぶれているんだぁ!(ポイっ→捨てる)となる。街で配っている美容師達の表情を見たことがあるか?ほとんどの美容師達がこのタイプだぞ。いいのか社長?いいのか店長?お前の会社の美容師達は目的を忘れているんだぞ!かといってここは美容師に怒るところではない、「会社がいかに戦略的な過ちをおかしているのかを気づかなければならんところだ」これが今日の本質だ。なんのためにチラシ配りをするのか、それを美容師は理解しているのか、理解させきる前にやらせていないか、本当にその(チラシ配り)戦略しかないのか、もっと美容師のやりがいを与えることはできないのか、考えているか?社長?お前のその考えは、美容業界全体の地位を引き下げていることにもなるんだぞ。街行く人達は「美容師ってあんなこともすんの?嫌だぁ」「なんであんなこともしてんの?嫌々やるならやんなきゃいいのに」「携帯見ながらやってるなら、店に戻ればいいのに」お~い!店長!大丈夫かぁ?そんなふうに思われてんだぞ。だからな、そろそろマーケティングの勉強しろっつんだよ!

美容師に一言以上物申す!41

コンサルティングをお前がしてみろ!」

昨今、コンサルティングについて物議が醸し出されているだろ、エセが増えてきている。資格がない。詐称しているのではないか?日本において、中小企業診断士コンサルティングをするうえでの正式な唯一の資格であるが、そもそもコンサルってなんだ?となるとわからん。最近では美容室でカウンセリング(意味→悩みを訴える人の相談に応じ、助言や指導をすること)という言葉からコンサルテーションという言葉に変えているところがある。意味は「相談、専門家の診断を受けること」とある。まぁ、これだけだとどちらも同じような意味になりがちで、言葉を変えているだけだと思われやすいがな。今回は視点を変える。読者はコンサルをしている俺が考えていることや、考え方を知り、見聞を深めていることになるが、お前がコンサルをする立場になってみろ、という視点だ。いつまでもあまえているな。訓練なんだよ。インプットは意味がない。アウトプットをしてはじめて自分のものとなるからだ。じゃあな、課題を出すぞ。お前は店に行くだろう?カフェ、居酒屋、服屋、雑貨屋、コンビニ、駅もだ、その行く先々で、問題点を見つけ出し解決してみろ。それが課題だ。最初はワケわからんかと思うからヒントをやろう。

1、「たまたま行ったカフェでコンサル」
カフェに行って席に座ったらテーブルがぐらついていた→それってテーブルに手を置く度にコーヒーが揺れてこぼれそうになるし、違和感がある→昨日、今日の出来事ではないし店員は気づいていないようだ→俺ならテーブルの脚についているゴムを回して調節するか、段ボールを丸く切って脚の裏に貼るかするがな→つまりだその店のレベルはそこで判断できるということだ。

2、「たまたま行った服屋でコンサル」
服屋に行って試着をするが、男女同じ部屋でカーテン1枚だけなので見えてしまわないかなどドキドキしてしまう→かといってスペースに限りがあるのでしょうがないだろう→しかしレイアウト次第ではそういう気遣いはできるのではないか→つまりレイアウトを考えたデザイナーがそこまでの気遣いがないということなのか→そういう細かいところも考えればよりよい環境になるのに。

3、「居酒屋にてコンサル」
居酒屋に行ってメニューを渡されたが、なんだか淡々としていると思った→よく見てみたらメニューと値段だけ書いてあり工夫がされていないようだ→俺なら人気No.1とか、店長のおすすめ!とか、食べてもらいたいメニューを写真にするとか、しかも美味しそうにだ!→この店はやる気がないのか、そういう方針なのか、やっぱり気になる。

いいか、これは訓練であり、全ては自店でいかすためだ。だから心で考えるだけでいい。そうしないと一緒にいるヤツがお前と飯を食いたくなくなるし、一緒に行動をしたくなくなる。それが良いことでも悪いことでもだ。なぜなら一緒にいるヤツは「買い物や食事を楽しみたいだけ」であり、そんな分析の話を聞きたいわけではないからだ。
レストランに行って「ここの店、出てくるのが遅いね」でも「ここの店、接客態度が良いね」でもそんなことをいっちゃダメだ。ん?なんで良いことも言ったらダメなの?となったら視野が狭い。コンサルの訓練をしている最中の分析は言葉が違うからだ。普通のときは
「ここの店員さん、良いね」
コンサル分析中だと
「ここの店員さんの接客、対応について考えると、合格点だね」
この違いだ。自然と言葉が変わる。だから誰にも言わないほうがいい。自分一人でコンサルの訓練を楽しむんだ。その習慣がつくと、自分の店で見えないものが見えてくるぞ。

美容師に一言以上物申す!40

「尊敬できないんだよね」

ミーティングをすると、よくこんな意見がでる。「先輩(店長)のことが尊敬できないんだよねぇ。だから練習もしたくないし、あの人のヘルプにも付きたくないしぃ~。」ってふざけんなー!!!となるが、今日の内容はその視点ではない。毎日一緒に働いているとだな、自然と尊敬度合いが下がるもんなんだ。これが答えだ。逆でもいいぞ、最初は後輩を大事に育ててきたのに、段々と普通になっていき終いには諦める。面白いことにな、そう思っているお前も残念ながらいずれそうなるぞ。一般的なそんなときに考えること(対策と解決案)は
・常に下を思いやっているか
・しっかりコミュニケーションをとっているか
・常に勉強や練習をしているか
・いばってないか
・ちゃんと指名がとれているか
・姿勢をただしているか
とかだろ、指名がとれんヤツを尊敬できんし、練習を見ないでさっさと帰るヤツも尊敬できん。そういうのが一般的だ。だがな、そうではない。もっと奥が深いんだ。
「人は長く一緒にいるだけで、尊厳さが失われていく」
この文章のなかで2回目だが、それだけだ。熟年夫婦っているだろ。常に喧嘩をしている、みたいな。あれも最初は仲良かったんだよなぁ。仲良くなければ結婚なんかしねぇしな。好きで結婚したんだろ?なぜ熟年夫婦はあそまで喧嘩をする。「うちの旦那って家ではグータラなんだよねぇ~、いい加減にしてほしい」「うちの嫁は、食ってばっかりでなんにもしねぇ、誰のおかげで食っていけてると思ってんだ」って、相手を罵倒し、見下し、外で愚痴を言う。なぜだ?
その答えは簡単だ。「一緒にいる時間が長いから」っとこれで3回目だ。そうなんだよ。人は人の粗を探す生き物なんだ。全てが良いと思っていたことも、何か1つでも嫌になることが起きる、そこからどんどん、どんどん、どんどんエスカレートしていき、終いには最悪な存在ができあがってしまう。それって本人の責任か?いや、違うソイツ自身がつくりあげているんだ。アイツは尊敬できない存在だ!アイツに関わるとろくなことがない、ってな。もう一度いうぞ。そうなっているのは、ソイツ自身だ。その原因は一緒にいる時間が長いからだ。長いから粗が見え嫌になってくる。ただそれだけだ。それがわかるだけでも一歩前進だぞ。なぜなら視野が広がったからだ