BTT2016の日記

美容師ってなんだ。お前らそんなんでいいのか?

美容師に一言以上物申す!18  

「コミュニケーションは伝わらねぇ」

コミュニケーションってヤツはやっかいでな。一言で現すと「伝わらない」
まぁ、テーマそのものなんだがな。コミュニケーション戦略というものに取り組むときに「伝わるもの」だと前提で全て動いてしまう。だからな、そんな何の根拠もない思い込みを前提にしているとな、上手くいかなかったときに後で悩むんだ。ちょっと脱線するが、「ここ(美容室)は学校じゃねぇんだ!」って言葉、聞いたことないか?この言葉の前提には、簡単な常識もわからんのか?がくるわけで、挨拶もできんのか!や、遅刻ばっかりしやがって!や、掃除もできねぇのか!などがそうだろう、しかしできないのが美容師。できないのにできることを前提にしてしまうと、教えるほうも教わるほうもムカつく。だからな「ここは学校なんだ」にしてみろ。一気に変わるぞ。
とコミュニケーションの話に戻して、伝え手側には「伝えたい」という心理が根底にあるから、コミュニケーションは「伝わるもの」と前提にしてしまう。だから“伝えた”後は、情報を伝える側として責任を果した気分になれて満足してしまう。しかし残念ながら、コミュニケーションは「伝わらない」ことを前提だから、残念な結果になる。ではなぜコミュニケーションが伝わらないのか?簡単だぞ。
「アイツは俺ではない」
からだ。長年連れ添った夫婦でさえ、分かり合えないことはたくさんある 。ましてや職場なんかの「他人同士」が分かり合えることのほうが、むしろ不自然と考えるべきなんだよ。美容師がアシスタントや店長やオーナーとわかり合えることのほうがレアだ。さらにお客様はもっと難しい、新規が来店され、たったの5分で分かち合った気分にならなければならんのだからな。
サービスを「売る」、サービス「買う」という現象的な側面だけを捉えれば売買の行為はスムーズだが、そこに「なぜ売れたのか」「なぜ買ったのか」という心理的な疑問を差し挟んだ途端、答えはたちまち見えなくなってしまう。おっと、この場合のサービスとは、ヘアスタイルのデザイン=料金であり、価値であり、商品である。お客様は美容室にヘアスタイルという商品を買いにきている。美容師はヘアスタイルという商品を売っている。
さてとだ。他人とは分かり合えない。だからこそ、分かり合うための手順をきちんと構築することが重要であり、それを構築できたサロンだけが、「伝えた成果=利益」を手に入れることができるということだ。手順について、明日説明しよう。