BTT2016の日記

美容師ってなんだ。お前らそんなんでいいのか?

美容師に一言以上物申す!54

「何を大切にするのか」

俺たちは、商売をしている。
俺たちは、技術を売っている。
俺たちは、サービスを売っている。
俺たちは、美容師をしている。
俺たちは、笑顔を売っている。
俺たちは、経営をしている。
俺たちは、媚びを売っている。
俺たちは、利益を求めている。
俺たちは、エゴなのか。
俺たちは、幸せになりたい。

なんだこれは?
俺たちは、何者なんだ?
毎日仕事をしているとな。こういうことを考える。全てが幸せで最高のときなんか少ししかない。専門学校を200万払って2年間過ごし、アシスタント時代の3年間を辛い思いして、汗水垂らして、せっせと働いて、27歳になりようやくベテランの仲間入りしたと思っても、客からクレームを受ける。なぜだ?料金が安い店ならたくさん入客できるが、質の悪い客が多い。料金が高い店にいくと、1日1人新規に入れるか入れないか。料金が普通の店にいくと、売上をあげろ!客単価あげろ!練習しろ!アシスタントの面倒みろ!飲みに行け!
おっと、ここでいう料金が低い店とは客単価6,000円未満で、客単価が普通とは客単価が6,500~8,000円未満で、高客単価は8,000円以上のことをさす。
結局指名を満足のいく人数つくまではそういうことなんだろうなぁ。じゃあ“満足のいく”とはどれくらいだ?っていうと、月に指名売上で70万が最低だろ。業務委託なら50%もらえるから35万の給料。そこそこのチェーン店ならアシスタントを一人使って倍の140万だな。それくらいなら35万もらえるだろ。普通の個人美容室なら100万売上げて手取り35万くらいだな。もちろん休みを削らないで出せる数字が前提だ。でもな、それくらいの指名数で2年ほど経つとこう思うんだ。
「この売上が全部会社のものではなくて俺のものならなぁ」「この売上でこの給料かぁ、搾取されてないか」「こんだけ貢献してるんだからそろそろいいんじゃないか」「もう十分だろ。ここのやり方は前から気にくわなかったんだ」 
これは普通の心理だ。そうすると独立するだろ。ってことはだ。結局独立も最初は経営者としては初心者なんだから辛い。たしかにやりがいもあるが責任の量は半端ないぞ。上手くいっているときはいいが、上手くいってないときの毎日はその逆だぞ。まさに“死と隣り合わせ”
そのリスクを背負ってまでして独立するわけだ。このご時世に。こんだけ美容室が多くて、こんだけ少子化で、こんだけ情報が行き交ってて、こんだけ広告費が高くて、それでも独立するんだ。経営者になるとプライドが高くなるぞ。それを経営者ベテランになるまで堪えられるか?もう一度振り替えってみようか。

俺たちは、商売をしている。
俺たちは、技術を売っている。
俺たちは、サービスを売っている。
俺たちは、美容師をしている。
俺たちは、笑顔を売っている。
俺たちは、経営をしている。
俺たちは、媚びを売っている。
俺たちは、利益を求めている。
俺たちは、エゴなのか。
俺たちは、幸せになりたい。

なんか余計なものが入ってるだろ。お前のプライドはこれを乗り越えられるか?