BTT2016の日記

美容師ってなんだ。お前らそんなんでいいのか?

美容師に一言以上物申す!23

マーケティングを疑え!」

昨日はサッカーの試合を見にいったぞ。日本対サウジアラビア戦。2対1で日本が勝ったが、どうしても私は試合を楽しむというより、分析をしてしまうんだ。「本日の埼玉スタジアムへの来場者数48,000人」そうすると、客単価(平均チケット代)が5,000円だとすると、240,000,000。ははっ、0が7個付くといくらの売上かわからんだろう?2億4千万だ。1日の売上だな。美容室とは比べ物にならないが、だからといって全ての利益がスタジアムに入るわけではない。分配をされるわけで、そうすると、、、
まぁ今回のテーマはマーケティングを疑え!だからこの話はまた今度にしよう。

本題だ。マーケティングは経営の教科書みたいなものだ。マーケティングには先代達の知恵が凝縮されているし、統計的にも証明されている。だから素直にその通りにやれば儲かる。本当だ。しかしな、マーケティングは所詮マーケティングでもある。世の中に「絶対」と「必ず」は存在しない。もちろん数字的にではなく、無形のものに対してだが。ではだ、話をしてみよう。
美容室で、来年の春に向けて新しいキャンペーンをしよう!という案がでる。「カットとカラーとトリートメントを半額で学生に打ち出す」という内容だ。よくあるよな。そこでだ、ただそれを計画したところで上手くいくかわからないから、調査をするわけだ。これがマーケティングというわけだが、調査対象は、
1、既存のお客様(学生以外の全員)
2、既存の学生のお客様
3、新規のお客様(学生以外の全員)
4、新規の学生のお客様
この4つを分類分けして、試しに人数を決めて実際にやってみて統計をとったり、この4つの分類のお客様にアンケートをとってみたりして、そのキャンペーンが成功できるものかどうかを事前調査するわけだ。しかしだ。ここで、マーケティングの落とし穴がある。“調査と実際は違う”ということである。調査の中のアンケートで「こういうサービスがあれば試してみたいですか?」という項目があったとしよう。しかし、そのサービスが良いものでアンケートにも「是非やりたい」に○がしてあっても、お客様としてお金を払う前提になると、やらない。これがマーケティングの落とし穴だ。先日のアメリカ大統領選でもそうだった。出口調査ではクリントン優勢であったのに、結果はトランプだった。この大統領選の最終アンケート統計ではクリントン8にたいしてトランプ2であったものをみると、いかにマーケティングがいい加減なものかわかる。そしてだ。その調査を鵜呑みにしたアメリカの一般人は正当な選挙をしたにも関わらずデモが起きている。これほど滑稽なことはない。目の前のことに踊ろされたわけだな。つまり騙されたと思ったわけだ。それ以前のイギリスEU離脱のときも同じだ。大企業や国レベルで調査をしても、違う結果が出ることがある。つまりだ。個人が経営している美容室レベルではマーケティングは参考程度だ。しかし、その参考もとても大事。知らないと賭けごとをしているようなものであり、鵜呑みにするとバカを見る。つまりだ。世の中に「絶対」と「必ず」はないということだ。