BTT2016の日記

美容師ってなんだ。お前らそんなんでいいのか?

美容師に一言以上物申す!44

「そのこだわりは自分を苦しめているぞ!」

美容師であっても美容室経営者であってもこだわりが必ずある。あって当然だし、なければダメだ。しかしな、そのこだわりが強いということで、視野が狭くなることがある。

「アシスタント~ジュニアスタイリスト」
まだ若い18~27歳までの同僚、同年代、同学年の美容師。同じような美容師がそばにいるとライバルに感じるよな。たった1年の差でもアイツには負けたくない!うん、たしかに大事だ。ハングリー精神が人を高みに連れていく。しかしだ、それと同時に美容師をこれから40年続けていくなかでたったの1年かそこらの差が気になるのか?もっといえば、今日の入客の振り分けがそんなに気になるのか?たしかにカットばかりで、ライバルがカット・パーマ・カラーばかりなら、その日の売上は大差を付けられるだろう。それが店の振り分け方によるものなら尚更だ。だが、1ヶ月を通してみたらどうだ?3ヶ月を通してならどうだ?そんなに入客の振り分けに差がないことがわかるだろう。だとしたらもっと違うところに体力、精神力を使ったほうが効率いいだろう

「技術者」
技術に自信がある、技術をもっと磨きたい、技術が好きだ!とてもいいことだ。しかしだ。そのマインドになることによって、まわりが迷惑になることがある。技術にこだわるあまり、時間がかかり過ぎていないか?技術にこだわるあまり、自分より練習してない美容師や自分より下手な美容師を見下していないか?技術にこだわるあまり、お客様の“人間性”を見ないで髪の毛だけを見ていないか?技術にこだわるあまり、、、。

「店長」
店長になると自分のことだけではなく、店全体を見ないといけなくなるな。そうするとだ。“俺の店”となりやすい。その心理に陥ってしまうと、一点しか見えなくなるので、俺中心になってしまう。俺の言うことが聞けないのか!俺のやっていることを真似しろ!俺がルールブックだ!俺がお前らの夢を叶えてやる!俺が上手くいったんだからおまえにだってできるはず!俺が、、、

「経営者」
店を出した美容室経営者ならどうなるか。俺が人生を賭けてだした店だ!なんとしても成功させてやる。そしてここで働く社員も大事にする!となるが、あまりにも神経質になりすぎて、美容師が少し汚しただけで「あーーーーー!!!!」って大袈裟に怒る。神経質になりすぎて口コミで1や2がでるとこの世の終わりかのようなテンションの落ち具合。それで店が潰れるわけじゃないのに。な~にやってんだ!って思う。お前が人生を賭けたのは箱ではなくて「美容室を通して夢を叶える」だろ。箱はしょせん箱なんだよ。それ以下でもそれ以上でもない、ただの箱なんだよ!だから箱は手段であって目的ではない、社員を雇った時点で自分の店だと思うな!みんなの店だと思うんだ。そうすると気が楽になる。

ということで、こだわりは良いことだが、まわりに迷惑をかけていることもある。それを知ったうえでお前がどうするかだ。